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胡桃ペースト

 昨秋、東御市に住む母の知人が、特産のカシグルミをたくさんくださいました。
 時間があるときに割って・・・と思いつつも、
 なかなかその時間がなくてそのままにしてあったのですが・・・

 20年ほども前でしょうか、
 自宅にカシグルミの木がある、別の知人から、毎年大きな米袋にいっぱいの胡桃を分けてもらっていました。
 割って実を取り出し、すり鉢ですってペースト状にして、合え衣にしたり、しゃぶしゃぶのたれにしたり、うどんや蕎麦のつけ汁にしたりしていました。
 たしか、知人が胡桃の木を切ることになって、分けてもらうこともなくなったと記憶しています。

 なつかしく思い出しました。 
 クルミが手に入らなくなって、作ることもなくなっていましたが、久しぶりに作りましょう。
 難しいことはなく、必要なのは根気時間と、ほんの少しの体力です。

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 まず割って実を取り出します。 かなづちでコン、と割りますが、銀杏と違い、実が大きいですし、殻も柔らかいですし、はかが行きます。

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 フライパンにざらざらと入れ、炒ります。 弱火で気長に焦がさないように、芯から火が通るようにじっくりと。 ここが一番の決め手です。
今回は結果的に40分の時間をかけました。

 炒っているあいだに薄皮が乾燥してパリパリとはがれてきます。 全部を取りきることは無理ですが、炒りながら爪楊枝で薄皮を取っていきます。
  
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 炒ったらすり鉢に移して、熱いうちによくすります。
 フードプロセサーなど使うと、簡単かもしれませんが、ごりごりとすりこ木でするところに達成感を感じます。
 
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 完成!

 とりあえず、釜揚げうどんのつけつゆで食べることにしました。

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 ほんとうなら、味噌や醤油を加えて出汁でのばしてつゆをつくるのですが、 ここまででいっぱいいっぱい。
 今回は出来合いのそばつゆを使います。
 それでもクルミの香りがして、美味しい! 

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残りは容器で保存。 油が分離してきますが、大丈夫。 そのままかなり日持ちします。 

 しばらく自家製クルミだれを楽しめます。



 
 
 
by kojo-no-mon | 2018-01-19 02:51 | 味便り | Comments(2)
Commented by saint-arrow-mam at 2018-01-21 11:20
銀杏といい、クルミといい、力仕事を含め
細やかに自然の恵みを大切になさるうつきよう様は主婦の鏡。
近くにいたら、から容器を持って、おねだりしに伺うところです。(笑)
美味しさが伝わって来て、私も釜揚げうどんを食べました。
普通のタレで。
Commented by うつきよう at 2018-01-21 23:13 x
shinmama様、

 いえいえ、生来の面倒くさがりで、楽をすることばかり考えていますが、
 いただいてしまったので・・・(笑)
 
 はい、お近くでしたら、「クルミすったよー」とラインするところですのに(笑) 
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